« FINNAIRでGo! Chapter 3 | メイン | FINNAIRでGo! Chapter 5 »
2008年11月03日
FINNAIRでGo! Chapter 4
フィンランド満喫旅行~、なのですが、1日だけふらっとフィンランドを離れました。行先はフィンランド湾を挟んでお向かいにあるバルト三国の中の一つ、エストニアです。まさに中世ヨーロッパの面影がそのまま残る、そんな街をうろうろと歩いてみました。
向かったのはエストニアの首都、タリン(Tallinn)。
中世ヨーロッパの雰囲気を残したその美しい古都は、世界遺産にも登録されています。
ヘルシンキからいくつかの船会社からのフェリーが出向しており、
日本人ならビザもいらないので日帰りで手軽に訪れることができるんです。
ヘルシンキの観光案内所で予約できるので、
その時に時間や料金、乗り場の確認をするといいかと思います。
フェリーで約3時間15分の船旅。
とても天気が良くて、青い空と青い海を見ながらなかなか快適な船内でした。
とか言いつつ、ほとんど爆睡でしたが。笑
エストニアはEUに加盟しているものの、通貨統合はされていません。
なので、船のターミナルで、ちょっとだけエストニアクローネに両替してもよいかと思います。
ただ、ユーロやクレジットカードが使える店も多いので、そんなに大金を両替する必要はないでしょう。
上の写真、カーソルを合わせるとタリンの船のターミナルの写真が出てきます。
ターミナルを出てとりあえず街の中心部の方へ向って歩きます。
で、最初に私たちを出迎えてくれた建物がこちら、「ふとっちょマルガレータ」です。
1529年に建てられた砲塔で、現在は海洋博物館なんだそうです。
太ったおかみさんが監獄の食事を切り盛りしていたからこの名前になったんだとか。
でも、建物自体もふとっちょな感じで、イメージにぴったりです。
石畳の道を歩きながら次にたどり着いたのは聖オレフ教会。
タリンで一番高い塔を持つ教会です。
オレフっていうのは、この教会を作ったといわれている伝説の巨人の名前なんだとか。
外観も中も結構シンプルな感じで、清楚感があって個人的には好きな教会です。
観光名所と呼ばれる所はとりあえず回ろうと思いながら街の中を歩くのですが、
だんだん時代と場所を錯誤するような錯覚に襲われてきました。
ヘルシンキがそれほどヨーロッパ色の濃さを感じなかっただけに、ここタリンではそのギャップが激しい。
訪れたのが平日だったこともあり、観光名所以外の場所は静かな通りもあって、
時が止まったかのような、不思議な感じがしました。
街の中心をとりあえずスルーして、うろうろ歩きつつ立ち寄ったのがここ。
実はタリンの旧市街地は城壁に囲まれているのですが、その一部、ちょっとだけ登れるところがあります。
昔の民族衣装を着たお姉ちゃんに1ユーロ払って、ちょっと登ってみました。
ちなみに左端の写真にカーソルを合わせると、登るための石の階段が出てきます。
なんせ中世の頃のものですから?ごっつい急な階段です。
ほんの20~30メートルくらいですけど、なんか重々しい感じがしました。
そんな重々しい城壁のすぐ裏手で、なぜかアーチェリー。
多分観光客向けなんですけど、、、なんで?
そして思ったより人がいるのも、また不思議。笑
城壁のすぐ近くにある教会がこちら、アレクサンドル・ネフスキー聖堂です。
非常に目を引く独特の外観が印象的。
帝政ロシア時代の1901年に建てられたロシア正教の教会なんだそうです。
Wikipediaには、こんな文言が掲載されています。
「大聖堂は多くのエストニア人からロシア支配を想起させるものとして嫌われている。
エストニア当局は大聖堂の破壊を1924年に計画したが、実行に移される事は無かった。
1991年、ソ連が崩壊してエストニアが独立を回復すると、大聖堂は綿密な修復を受けた。」
う~ん、今は観光名所となっているこの地も、複雑な歴史に彩られているようですね。
アレクサンドル・ネフスキー聖堂のすぐ前にあるのがこちら、トームペア城です。
ていうか、これはお城なんですか???と言いたくなるような、なんかイメージ違うお城です。
現在では国会やその他官庁なども入っているみたいです。
うん、そっちの方がイメージに合う気がします。
で、そのお城の裏の方に回っていくと、「のっぽのヘルマン」という名がついた塔があります。
この塔だけみると、なんかのアニメに出てきそうなお城の塔っぽいじゃないですか!
でも、そんなのをこの目で間近で見ることができたってのが、なんか嬉しかったです。
お城から少し歩いていったところに、なんかちょっと穴場な広場があります。
港の方までが見渡せる、小高い丘?の上で見晴らしがよい場所です。
旧市街地の方が見渡せるわけではないのですが、
中世ヨーロッパの雰囲気に若干酔いそうな気分だった私にとっては、
ちょっと最近のタリンっぽさも垣間見れる、この場所がちょっと落ち着きました。
で、そろそろ昼食の時間ということで、町の中心部に位置するラエコヤ人場の戻ってきました。
中世にはたくさんの商人が訪れて賑わっていたこの広場、今ではレストランやカフェが並んでいます。
で。西欧諸国ってのは、レストランに行くと、本当にがっつり食事が出てくるんですよね。
でもさ、まぁ人にもよりますが、昼食って結構軽めでいい時ってありません?
そんな時は、レストランではなくカフェにしましょう。
サンドイッチやらパイやらとドリンクっていうので、正直十分なわけです。
ここでも、あえて私たちはカフェに行ったのですが、店員さんがわざわざ「食事はできないよ?」と言うてくれました。
うん、それがいいんです。
というわけで、日本ではあまり見かけない黒パンを使ったサンドイッチとコーヒー。
天気がよく、オープンカフェ席でゆっくりと食事を楽しみながら、街ゆく人々を見学しちゃいました。
昼食後は、午後のヘルシンキへ戻るフェリーの時間までしばらく時間があったので、
タリンの市街地を歩き回りながら、お土産を物色したり、景色を楽しみました。
一日街歩きをするには、なかなか素敵な場所だと思いました。
ただね、お店の人の感じとかが、ヘルシンキとは全然違うんですよね~。
ちょっと冷たい、、、というか無関心な感じです。
もちろん、そうじゃない人もいたんですけどね。
物価はヘルシンキより安かったです。
だから、たぶんフィンランド人もなんか色々買い込みに出かけたりしてるんだと思います。
ま、わざわざ「エストニアに行こう!」と思い立つことってなかなかないと思うので、
ヘルシンキに行った際には日帰りで是非タリンにも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
タリンはとても良い天気だったのですが、ヘルシンキに戻ると曇り空でちょっと肌寒かったので、
この日、タリンに出向いたのもついていたのかもしれません。
というわけで、フィンランドシリーズ、あと1回を残して今回はここまで!
投稿者 Keikon : 2008年11月03日 15:56
« FINNAIRでGo! Chapter 3 | メイン | FINNAIRでGo! Chapter 5 »
コメント
コメントしてください
Copyright (c) Keikon. All rights reserved.