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2008年06月28日

屋久島を巡る。其の四(縄文杉登山part3)

yakushima_tozanpart3.JPG自分でも予期していなかった縄文杉登山part3。ついつい話がなが~くなるのが私の悪い癖ですが、まぁ勘弁してやって下さい。縄文杉からの帰り道、ここだって屋久島の魅力いっぱいだったんですから!



というわけで、縄文杉をじっくり拝み、再び来た道を戻ることになりました。さよなら、縄文杉!
同じ道を戻るだけってつまらないような気がしますが、ところがどっこい!
足はガクガクですが、帰りも楽しく遊びます。

yakushima_dragontree.JPG
keikon、食われる。

うん、こいつが何に見えるかは人それぞれですが、
私にはプテラノドンに見えました。
あの、空飛ぶ恐竜です。
似てない?

yakushima_stoneface.JPG
勝手に顔を描く。

道端の岩の上に、だれかが顔を作ったんですなぁ。
道ゆく人が勝手に石や枝の配置を替えるので、
通るたびにいろんな表情になっているそうです。

yakushima_treetunnel.JPG
木のトンネルをくぐる。

倒れそうで倒れない!
すごい生命力やなあと感心します。


yakushima_daiosugi1.JPG yakushima_daiosugi2.JPG yakushima_daiosugi3.JPG

行きにスルーした大王杉、帰りはゆっくり見ることができました。
縄文杉が発見されるまでは、この大王杉が屋久杉の中で最大のものとされていたそうです。
よく見ると割れ目があるのがわかりますが、中は空洞になっていて、その割れ目から昔は入ることができたそうです。
でも、今は杉を守るために根元まで近づいてはいけません。
グンと伸びる幹に横に広がる枝。まさに大王の名にふさわしい屋久杉です。
大王杉の周りは縄文杉とは違い、雑木が残されています。
鬱蒼とした森の中に突如現れる巨大な屋久杉の容姿は、まさに元来の様子が残されており、
「縄文杉より大王杉が好き」という人が案外多いんだそうです。


yakushima_okinasugiandus.JPG
空いてたので再び翁杉と写る。

今回はガイドさんも一緒に。


というわけで、歩く、歩く、歩く。
ひたすら歩く。
ヤクザルやヤクジカにも何回か遭遇しつつ、大株歩道を下りきり、
再び長いトロッコ道に戻り、またひたすら歩きます。


yakushima_sandaisugi1.JPG yakushima_sandaisugi2.JPG実はトロッコ道でもスルーした箇所がありました。
その一つがこちら、三代杉です。
最初にあった杉が倒れる。
その上に二代目の杉が成長し、伐採される。
さらにその上に育っているのが現在の三代目というわけです。
それぞれ、「倒木更新」「切り株更新」などと呼ばれます。
登山の道中、こうした更新による二代杉、あるいは他の樹木による更新は、
しょっちゅう見かけました。
これが森のサイクルなんですね。
因みに一代目の樹齢が1200年、二代目が1000年、三代目が350年といわれているそうです。
ゆっくり時間をかけて、でも日々生まれ変わっているんです。




yakushima_makecoffee.JPG yakushima_breakcoffee.JPG三代杉からさらに戻ったところで、ちょっと休憩。
ガイドさんが温かいコーヒーを入れてくれました。
プラス、お昼のラーメンの残りをちょっぴりおやつに!
このちょこっとが、めっちゃ嬉しいんです~。

私たちが休憩しているこの場所、
小杉谷育成複層林自然観察歩道と呼ばれる所。
奥まで行くと、人手を加えて再生した複層林(様々な樹齢の木々により構成された林)があるそうです。
80年以上前、ヤクスギを伐採した時に、すべてを伐らず、母樹となるヤクスギを残して周囲に芽生えた杉の稚樹を大切に育ててきたんだそうです。
ガイドさんによると、歩いて行くと結構楽しいんだそうですが、何せ行きはスルーされ、帰りはみんな疲れて殆ど足を踏み入れることがないんだとか。
でも、ここ、苔がとてもきれいで、結構穴場スポットなんだそうです。
というわけで、コーヒーを淹れてくれている間に、ちょこっとだけ辺りを見て回りました。

yakushima_kansatsuhodo1.JPG yakushima_kansatsuhodo2.JPG yakushima_kansatsuhodo3.JPG

yakushima_kansatsuhodo4.JPG yakushima_kansatsuhodo5.JPG yakushima_kansatsuhodo6.JPG yakushima_kansatsuhodo7.JPG

雨が降っているのか降っていないのか、そんな事はもうどうでもよくなっています。
少し霞がかった風景と、水を湛えた樹木や苔が、本当にきれい。
体は相当疲れていましたが、目に見える景色のおかげでそれが和らいでいる気がしました。


yakushima_kakougan.JPG yakushima_kakougankesshou.JPG屋久島は花崗岩(マグマがゆっくり固まって出来た深成岩の一種)でできた島です。
まぁ、墓石なんかに使われる御影石を思えばわかりやすいでしょうか。
つまり屋久島は火山ではなく、地底で固まった花崗岩が隆起してできた島です。
その隆起は10年で1cmくらいのペースで今も続いているんだとか。

屋久島の花崗岩の中には相当大きな長石の結晶が見られます。
墓石の中に見えるつぶが5cmくらいの大きさだ、という感じです。
そんな結晶が森の中の沢や、海岸にも多く見られます。

こんな話を聞きながら、いよいよ一日登山が終わろうとしています。


yakushima_handwash.JPG最後はきれいに手を洗いましょう~。
というわけで、山から染み出る水で手洗い。
その時に利用したのが、エゴノキの花です。
実が“えぐい”ことから、それがなまって“エゴノキ”という名前になったそうです。
このエゴノキがちょうど花を咲かせる時期で、2~3cmくらいの小さな花がいろんなところで落ちています。
で、このエゴノキの花にはサポニンという石鹸に含まれる成分が入っており、
落ちている花をいくつか拾って手の中で揉んでいると、泡が出て手がきれいになるんです。
おもしろいですなぁ。


yakushima_arakawatozanguchi.JPG
無事帰還~~!!(落涙)

なが~い一日でした。
でも、本当に印象に残る一日でした。
あんなに疲れ果てたのに、
また縄文杉に会いに行きたいと思ってしまいます。


で、へろへろになりながら、それでも帰りにはちゃっかり屋久島でしか手に入らない焼酎三岳を買って帰りました。
うん、これ売り切れていることが多くて、ガイドさんが知ってた穴場店に連れて行ってもらいました。

この日は早朝から遅くまで、ガイドさんにお世話になりっ放しでした。
知識やいろんな経験があり、話していてとても楽しかったです。
次に屋久島を訪ねた時にも、ぜひまたお会いしてガイドして頂きたいです!
うん、いや、ほんまに、個人的にお友達になりたいくらいでした。笑
いつか一緒に飲みに行きたい。。。

お世話になったガイドオフィスはこちら↓↓↓ サイトもきれいでわかりやすいですよ~。

山岳太郎 http://www.sangakutaro.com/

お勧めです!ほんまに。


というわけで、この日は宿に戻って夕飯を頂きましたが、疲れすぎて写真撮り忘れました。
もりもり頂きました。
広いお風呂でゆったりと汗を流し、バタンキューで眠りにつきました。
いよいよ翌日が屋久島最終日。
どんなに足が痛くても、繰り出していきますぜ~!!!

投稿者 Keikon : 2008年06月28日 00:56

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