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2007年12月05日

シンガポール・マレーシアに行てきた。その6

MLC01_groupmembers.jpg終わりた~い。でも終われな~い。今年のネタは今年中に!を目標にしてましたが、早くも12月。なのにまだ夏ネタが続いていてすみません。まぁ、それだけ濃い内容だったということなんですけどね。今回はマラッカ散策&イスラム学校訪問!結構印象的だった訪問先の一つですよ~。



【6日目】

MLC01_flowerbike.jpg実質的にはマラッカ初日。
本当はこの日の午前中、ある会社を訪問するはずだったのですが、どうも都合があわなかったということで、
私のいた2班はマラッカの街を軽く観光することになりました。
お花などで派手に飾られた自転車タクシーが、観光地らしいなぁ、と。
乗ってないけどね。



マレーシア政府観光局の公式ホームページによると、

『かつて海のシルクロードを支えた古都マラッカは、ヨーロッパの影響を色濃く残す歴史都市。15世紀に興ったマレー王国の首都として栄え、東西貿易の拠点となりました。マラッカ海峡に臨むマラッカの地理的な優位性と富を求めて、ポルトガル、オランダ、英国など当時の列強が次々とそれぞれの文化を持ち込み、それらが混ざり合ったため、マラッカには重層的な歴史遺産が残り、世界のどこにもみられないエキゾチックな雰囲気を醸し出しています。キリスト教会や、この地での滞在のあと日本への布教の旅にでた宣教師ザビエル像を中心とする歴史地区に隣接するアンティーク街には東洋の骨董品や陶磁器、最近ではアロマキャンドルやアジアン雑貨を扱うショップも増えています。マラッカ海峡に沈む夕陽も必見です。シンガポールやクアラルンプールからの日帰り観光スポットとして人気があります。』

とあります。

なんというか、いろんなところから出身国も宗教背景も違う様々な人が集まって、
それが長い歴史の中で混ざり合って出来た街、とでも言えるでしょうか。

MLC01_MLCtownmorning.jpg案内してくれた方が中華系の方だったということもあるかと思いますが、
まずはチャイナストリートへ連れて行ってくれました。
ん~、チャイナだけでもないのですが、まぁ、下町?
午前中というと人影もまばらな感じで、結構静か。
ぽつぽつ開いているお店も、中華系の店でした。

MLC01_buddisttemple.jpg MLC01_ChengHongTempleGate.jpg MLC01_ChengHongTempleObject.jpg

最初に訪ねたのは青雲寺チェンフーテン仏教寺院 Cheng Hoon Teng Temple)。
マレーシアに現存する最古の仏教寺院で、1646年に建立されたそうです。
非常に見えにくいのですが、真ん中の写真、青雲寺の門の上にカラフルな彫刻が並んでいるんです。
これがまぁ、なんとも精巧で素晴らしい!
そして裏に回ると右端の写真、なんだか良く分からないオブジェ?みたいなのがありました。
七福神、ならぬ数十福神みたいな感じで、いろんなのが並んでます。
なかなか愛嬌があっておもしろい。

MLC01_IslamtempleOut.jpg MLC01_islamtemple.jpg MLC01_IslamtempleTile.jpg

青雲寺からほんの少し行ったところにあったのはカンポン・クリン・モスクKampung Klling Mosque)。
1868年にマラッカに住むインド人イスラム教徒によって建立されたイスラム寺院だそうです。
イスラムの人たちは1日に5回(だったかな?)モスクに向かって祈りを捧げるそうですが、その時にココを使う人もいるそうです。
でも、なんといっても金曜日の礼拝の日。その時は本当に人が一杯になるんやって。
私が印象的だったのは、ここのタイル。
緑色がとてもきれいだなぁと思いました。

MLC01_hindutempleOut.jpg MLC01_hindutemple.jpg

イスラム寺院から更に少し行くとあるのがスリポヤタ・ヴィナガヤ・ムーティSri Poyyatha Vinayagar Moorthi Temple)。
今度は現存するマレーシア最古のヒンドゥー教寺院です。
ここはまた全然違った雰囲気でね、中に入ると女性がオイル?ロウ?だかを売ってました。
まぁ、どう見てもヒンドゥー教徒でない我々には全くお構いなし、って感じでしたが。
そしてやっぱり象なんですね~。


そう、ここは中国の仏教寺院、イスラムのイスラム寺院、そしてヒンドゥー寺院が一つの通りに並んでいる場所なんです。
宗教といえばそれぞれの間で対立の歴史の方が私達はよく目にするような気がしますが、
ここでは考え方の違う宗教がうまく共存していました。
私などは、恐らく無宗教?な部類だと思うので、『いいんじゃない?』って程度ですが、
宗教が生活に根ざしている人たちにとってみれば、これは奇跡的なことなのかも知れません。
でも、たとえ違っていても共存できるという良い例な気がします。
もちろん、紆余曲折を経てたどり着いた結果なんでしょうけど。

MLC01_christchurch.jpgそして、左の写真奥がクライストチャーチChrist Church)。
さっきの通りと、そう遠くないところにあります。
名前からして分かりますが、キリスト(プロテスタント派)教会
1753年にオランダ人によって建設されたそうです。
マラッカの観光スポットの一つですが、教会としてちゃんとミサも行われているそうです。

マレーシア、本当にすごい国だと思いました。
だって、マレーシアと言えばイスラム教国。
にも関わらず、様々な宗教が混在、しかも観光名所にまでなってるんです!
でも、この寛容さって、恐らく世界中で本来必要なことなんでしょうね。



MLC01_mlcsea.jpgすっかり観光を楽しみながら、次に訪れたのが
]セントポール教会礼拝堂史跡St. Paul's Church)。
冒頭の写真の奥に写っている建物です。
セント・ポール・ヒルという小高い丘の上に1521年に建てられたカソリック教会です。
が、現在では屋根が無く、壁しか残っていません。

で、左の写真はこの丘の上から撮影したマラッカ海峡です。
。。。あんまりよく分かりませんが。
沖合いには大型タンカーなどが航行していて、
今でも海上交通の要所なんだなぁと感じました。


まぁ、そんなこんなで午前中は買い物をしたり街をウロウロしたり、本当に観光を満喫しました!
で、午後からは再び研修に戻ります。
行った先はマラッカのイスラム学校です。

MLC01_IslamschoolWelcome.jpgイスラム教徒の子供達は午前中に普通の学校に通い、午後からはイスラム学校に通います。
そこではイスラム経典コーランの教えや礼拝の方法、またアラビア語などを勉強するんですね。
まぁ、そんな学校があることも知らなかったのですが、
こうして幼い頃からしっかりと宗教教育を受けるわけです。

私達が訪ねた時、学校の門を入ったところに生徒達が両脇に並んで、こうして大歓迎してくれました。
もう、なんていうかすごい嬉しい!
みんな目がキラキラしててね。
マレー語で『アパカバー』って言うてきたり、『コンニーチハ』って言う子がいたり。
笑顔がとても印象的でした。

MLC01_IslamschoolTeachers.jpgまずはね、イスラム学校について簡単な説明を受けました。
その後、歓迎の意味を込めて、学校の先生達が楽器演奏と歌を披露してくれました。
左の方たち、みんな先生です。
何を言っているのかは全然分からんけど、あの独特の抑揚がなんとも心地よい!
映像で見せられないのがとても残念です。
ちなみにここでは私達もお礼に何かを披露する、ということでうどんロック!!
。。。とはいきません。
あくまで宗教学校ですから、ロックとかってダメなんですね。
まぁ、それ以前の問題かもしれませんが。爆
ここでは唱歌『ふるさと』を歌いました。

MLC01_Islamschoolclass1.jpg MLC01_Islamschoolclass2.jpg MLC01_Islamschoolarabic.jpg

その後、教室を案内してもらったり、授業を覗かせてもらいました。
みんな一生懸命勉強してます。
基本マレー語を話す子達ですが、こうしてアラビア語もマスターしていきます。
また、普通の学校では英語も幼い頃からしっかり勉強するので、マレーシアの子供達はバイリンガル、トリリンガルの子が殆どだそうです。

さて、イスラム教と聞いて皆さんどんなイメージがあります?
イスラム過激派組織によるテロ行為がメディアに取り沙汰される中、正直、実情を知らない人のイスラム教に対するイメージは良くないと思うんです。
でも、イスラム教は全世界に10億人の信者がいる世界で最も大きな宗教。
本来は慎ましく厳粛に、そして日々を平和に過ごすための基盤となるもの。
今回イスラム学校の先生や子供達の様子を見て、その教えが正しい方向へ活きていることを実感しました。

社会生活においては集団の一員として守るべき規律が存在します。
日本では従来、家庭や近所の人々との交流も含めた社会の中でそうした規律を学んできたんだと思います。
でも、核家族化、隣人との疎遠な関係、他者への無関心といった社会変化の中で
子供達は、そんなルールを学ぶ場所を失っているのではないでしょうか。
その結果、いじめ、自殺、モラルの低下など、多くの問題が発生しているように思います。
イスラム社会で人々は、そうした規律を宗教を介して幼い頃から身につけ、それが当たり前のものとして生涯敬虔に従っていくんですね。
宗教観に疎い日本人にとっては面倒くさく映るかもしれませんが、社会がどう変化しようとも常に正しい方向を示してくれる宗教の存在というのは、
非常に価値のあるものだと思いました。

イスラム学校を去る時、学校中のいろんな窓やら門やら、そこかしこから子供達が手を振ってくれました。
いや、もう本当に、ちょっと感動すら覚えました。
子供が持ち合わせている純粋さには敵いませんね。


そんなこんなでこの日の研修日程はほぼ終わり。
夕方以降はいよいよ各自ホームステイがはじまります!!

私のステイ先の女の子、マギーちゃんはガールスカウトの活動をしている子で、そこを通じて今回のプログラムに参加したんだそうです。
実はもう一人そういう女の子、ジュンユちゃんがいて、彼女達は家族ぐるみで付き合いのある友達同士。
というわけで、私はまず自分のホストファミリーの家ではなく、ジュンユの所へ行きました。

そこでは夜歓迎パーティーをしてくれるということで、我々招待される側も何か作りたい!
ということで、マギーの所にステイする私と、ジュンユの所にステイする私の友達とで日本食を作ることにしました。
材料購入のためスーパーへ!日本でもおなじみのイオン!!
『Everyday AEON Card』という、どこかで聞いたことのあるキャッチフレーズ入りポスターがありました。笑
そこでは日本食の食材も結構しっかり揃ってました。
値段も思ったほど高くない!スーパーは楽しいです。

一通り買い物をすませ、いよいよジュンユの家へ。
マラッカのセンターから来るまで結構行ったところ。
ふと気が付くと、、、周りは豪邸が並んでます。
セキュリティーゲートみたいなところを二つもくぐりました。

こ、これはもしや・・・?

友達と顔を見合わせながら着いた先は、、、豪邸
ピアノあるしね!メイドさんいるしね!ゲストルームあるしね!シアタールームあるしね!
写真がなくて、申し訳ないです。

ちょっと恐縮、、、な中、そんな事を言うてる場合ではありません。
そこから手分けして肉じゃが、焼きうどんを作り、手巻き寿司用の具を色々揃えました。
もちろん、向こうも色々な料理を手際よく、ちゃっちゃと作ってくれます。
メイドさんもいるけど、お母さんが次々と料理を作っていく!!
多分、しょっちゅうお客さんを招いて、なんだかんだやってるんでしょうね~。

そして夜は他にもいろんな人たちが来て楽しくパーティー!!
いつの間にやら私のホストマザーとマギー以外の二人の子供達も来ていました!
ご馳走をたらふく食べて、一心地ついたあと、私もいよいよ自分のホストファミリーの家へ。
マギーは『うちはこんなに大きくないからね。』と、若干すまなさそうに話しかけてくれたので、
私としては『こんなにでかいと緊張するから、小さい方がいい!』と伝えました。
いや、ほんまに緊張するって。

でもね。私が甘かった。

後から考えてみればね、家族ぐるみで付き合いのある友達同士やで?!
そりゃ家庭レベルがそんなに違う事もないはずなんです、はい。

車でかなり行ったところ、セキュリティーゲートこそなかったものの、、、
うちのホストの家も結構な豪邸でした。
こちらは、写真を次回載せる予定です。

バタバタしましたが、夜も遅かったのでとりあえずこの日は家について、日本からのお土産をちょろっと渡して、すぐに就寝。
なかなか濃い1日が終わったわけです。

はい、じゃあ続きはまた次回!

投稿者 Keikon : 2007年12月05日 00:26

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