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2007年04月17日
和歌山・熊野古道ら辺を歩きつつ。四の巻
和歌山・熊野古道の旅、四の巻。えらく長くなってしまいましたが、いよいよ最終日です。海から一変、再び山へ。熊野川沿いをすすんでいきますよ~!
う~ん、やっぱり良いですねぇ。
Keikonは、間違いなく海より山が好きです。
一級河川である熊野川は和歌山、奈良、三重を流れる、近畿最長の川です。
全長は183メートル。
林業の盛んなこの辺りでは、かつて木材を筏にして熊野川を下らせていました。
水も風景も美しく、川くだりができるポイントもあるそうです。
夏場に是非行きたいですね。
熊野川沿いを上っていき着いたのが熊野本宮大社です。
壱の巻で紹介した熊野三山の中心、そして全国に3000社以上ある熊野神社の総本宮です。
余談ですが。。。この熊野三山、3つ詣でないとバチがあたるとか?!
うちの父親曰く、『そんなアホな話、あるかい!』と。笑
0 or 3。全然参らないか、全部参るか。
…時間ないなら、やめとく?
というわけで、上の写真は熊野本宮大社の門前。
目を引くのは、やはり左側の大きな幟。
上の部分に、そう、あの八咫烏(やたがらす)が描かれています。
鳥居をくぐり、杉木立の中の石段を上がっていきます。
登りきった先に、この神門があります。
大きな注連縄に、思わず目を奪われてしまいます。
桜の花も美しく、これだけで画になりますねぇ。
そしてこれが熊野本宮大社の社殿です。
ちょっと目を惹かれました。
これまで見てきた神社はいずれも朱の色が鮮やかな建物が印象的でしたが、ここはご覧の通り。
木材や萱の色がそのままの、どちらかと言えば、より馴染みある建物です。
なのに、とても威厳や荘厳さを感じるのです。
熊野本宮大社は、もともと今の場所にあったわけではありません。
少し離れた場所、熊野川など3本の川の合流点にある中州の上にあったそうです。
能舞台などもあって、現在の熊野本宮大社の8倍の規模を誇っていたとか。
ところが明治22年8月、この地を未曾有の洪水が襲います。
川辺の村々に壊滅的な打撃を与えたこの洪水は、熊野本宮大社も例外なく、その殆どを流し去ってしまいました。
中州という特殊な立地条件にありながら、これまで水に流された事がなかったのも不思議です。
しかし、もともと豊かな緑に育まれてきたこの地では、大量の雨が降ったとしてもその水は
山林の土地深くに吸収され、地中をゆっくり移動しながら少しずつ地上へ出てきていたのでしょう。
そんな保水機能を備えた森林も、明治に入り大量伐採が始まり、その機能は急激に低下。
そこを大雨に襲われた結果、だったのですね。
現在の熊野本宮大社の社殿は、その時の洪水で流出を免れたもので、洪水から2年後に今の高台に遷されたそうです。
自然信仰の色が強い熊野。
その洪水も、自然の一部である人間がその本分を超えて犯してしまった業に対する、戒めだったのかもしれません。
そうそう、この熊野本宮大社をお参りしている時に、ちょうど宮司さん達が社殿の中に入っていったんです。
で、社殿の扉を開けた時だったのですが、そこを急に風が吹きぬけ桜の花びらを散らしていきました。
その景色が妙に美しく、印象的だったんです。
一陣の風。
まぁたまたまなんでしょうけど、なんとなく不思議なものを感じました。
というわけで、最終日は再び6時間をかけて帰らなければならないということで、
和歌山・熊野古道、熊野三山とその他ちょこっとを巡る旅はここで終わりです。
週末だけの滞在でしたが、結構満喫できたと思います。
桜満開の、この時期も良かったと思います。
今回、写真に収めてなかったので紹介していませんが、この辺り、良い温泉もたくさんあります。
場所は不便だし、往時の繁栄もないのかもしれません。
しかし、自分を見つめなおし、自然の偉大さを肌で感じる、そんな時間を過ごすにはうってつけの場所だと思いました。
Keikonは、恐らくまた、何度か足を運ぶ事になると思います。
一緒に行こうよ~。→友達。
熊野のこと、とても詳しいサイトがありました。→みくまのネット
熊野へ足を運ぶ事があるなら、是非一度覗いてみて下さい。
投稿者 Keikon : 2007年04月17日 11:54
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コメント
いいですね~のんびり旅(*^^)v
うらやましい・・
今日我が家においでたのですか?
父ちゃんが言うてました。
和歌山。なにげにおもいでの地ですわたし。
大学のテニス合宿でホテル浦島泊まったり、
先月新宮の友だちの結婚式で、式は串本ロイヤルホテルだったり。。
なんか南国っぽいあのあったかい雰囲気が好きです。和歌山☆
おさかなおいしいですしね~♪
いいなぁ~旅!
放浪癖がある私、、社会人ぺーぺーの2年目ぼちぼち
やってみます^_^;
投稿者 teko* : 2007年04月20日 20:49
あはは!そうなんです。
もんもんと一緒に陶花に行ったあと、少しおじゃましました!
天気がよかったせいもあるやろうけど、お家からの景色、めちゃめちゃええねぇ!!
裏の山は新緑がきれいで、遠くは瀬戸内海の方まで見渡せて、ウグイスのなく声が聞こえて。
あれは、のんびり環境やで!
和歌山の話、もんもんからちょっと聞いたよ~。
『ご学友』の話とか。笑
新宮市自体は、うーん、景気は今が底っていう印象で、10年前の香川なイメージでした。
が、それ以上に太古から神様がいる土地という雰囲気はやはり感動的だったなぁ。
多分、これからまた新しい流れが生まれてくるんやと思います。
あはははは!放浪癖!!
私もかつては言われた事があるよ~。
去年は全然旅行にいけなかったので、今年は狙ってます。。。
投稿者 Keikon : 2007年04月21日 13:14
Keikonさん おひさぁ~
素晴らしい熊野の旅でしたね!
イルボンも夢に見ているところです
地域的においそれと行けない交通の便はチョイト辛いです
唯一足を踏み入れていないのが和歌山県ですので是非とも近々には熊野を訪ねて見たいと思っています
和歌山県白浜のWebチングが是非来い!というのですがねぇ~
ご紹介してくれています「みくまのネット」さんもとても参考になりました
おっと! やっぱり海より山のほうが好きとは嬉しいですぅ~
投稿者 イルボン : 2007年05月12日 10:50
イルボンさん~!!こちらこそ、ご無沙汰しております。
コメントいただけて、とても嬉しいです。(^^♪
交通の便、まぁ不便とはいえ国内ですから。
電車の旅が苦にならなければ大丈夫ですよ!
私は今回ほんの少ししか歩いていないので、ミーハーな熊野しか見ていませんが、
山を歩きなれているイルボンさんが歩かれても、きっと楽しめると思います。
なんというか、やはり霊山。雰囲気が他の場所とは違う気がしました!
白浜にお友達がいらっしゃるなら、これは是非行くべきですよ~。
熊野を歩かれたら、またHPにアップして下さいね!!
投稿者 Keikon : 2007年05月15日 20:08
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