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2007年04月13日

和歌山・熊野古道ら辺を歩きつつ。壱の巻

wakayama1.JPG桜の花が満開のこの季節、日本を旅するには気候も穏やかで本当にうってつけの時期ではないでしょうか。というわけで、たまには旅にも出なければ!世界遺産にも指定されている、和歌山県・熊野古道を訪ねてみました。京都や奈良と比べると派手さはないのですが、なかなかどうして!霊験あらたかな地なのです。




熊野古道って、まぁ、屋久島とか白川郷とか、他の世界遺産と比べると、やや地味な印象でした。
紀伊半島、そう、半島というくらいですから、もうなんというかずっと山なんですね。
前を見れば海、後ろを見れば山。
交通網がなかなか開発されない地域のようです。
まぁ、そういう山の中ですから、古来から自然崇拝の土地だったそうです。

世界遺産として登録されているのは、紀伊山地の霊場と参詣道として、つまり和歌山県・奈良県・三重県にまたがる、寺院や参詣道一帯。
だから、熊野はもちろん、吉野山や高野山のあたりも全て含まれているわけですね。
紀伊半島のほぼ南半分、という感じでしょうか。
(詳しく知りたい方はコチラのWikiへ飛んで下さいね。)

というわけで、Keikonが今回訪れたのは世界遺産の一部。スタートは和歌山県、新宮市です。

。。。それにしてもここ、遠かった。
香川県の丸亀から出発して約6時間。
新大阪まではそれほど時間がかからないんですけど、そこからが長いこと、長いこと!
電車に揺られて3時間半くらいかかったんちゃうかな?
まぁでも、駅弁食べながら、寝ながら、はたまた景色を満喫しながら座っているだけです。
なので、初日は行っただけで、本格的な観光は二日目の朝からスタート!


kamikurajinja.JPGまず訪れたのは冒頭の写真の、桜の花も美しい、神倉神社から。
この神倉神社は、後で紹介する、熊野速玉神社の飛地境内摂社。
新宮市西端の神倉山中腹に社殿があります。

左の写真、赤い鳥居が緑に映えてとても美しいのですが、ちょっとカーソル合わせて見て下さい。
分かりますかね?神社に参拝するめに登るこの石段。
鎌倉積みと言うそうなのですが、自然石を積み重ねた階段ですが、怖い!!
勾配は急だし、平らなところはないし。。。
最初はちょっと足がすくみますが、地元の人たちは、スタスタ登って行きます。
2月には神倉神社の例大祭、お燈祭り(おとうまつり)というのがあって、白装束の男の人たちが、
この石段をたいまつを持って、一番目指して駆け下りるんだそうです。
うーん、ちょっとみてみたい。



kamikurajinja_kotobikiiwa.JPG多少怖い思いをしながら石段を登りきると出てくるのがこの巨石。
これこそまさに、神倉神社の御神体で、ゴトビキ岩と呼ばれています。
ゴトビキとはこのあたりの方言で、ヒキガエルのこと。
そういわれてみると、確かにちょっとカエルっぽいか。

そしてこのゴトビキ岩のあるところから、新宮市内、新宮灘までが一望できます。
左の写真、カーソル合わせてみて下さい。
なかなか素敵な景色でしょ?



hayatamataisya1.JPG hayatamataisya2.JPG

続いて訪れたのが、先ほど名前が出ました、熊野速玉大社です。
熊野地方にある、本宮・新宮・那智の3つの聖地をまとめて熊野三山と呼ぶそうで、
そのうちの一つが新宮に位置するココ、熊野速玉大社なんです。
写真左、朱塗りの神門をくぐると、写真左のような社殿が並んでいます。
朱色が空の色に映えてとても美しいのですが、決して華美ではないですね。
ここは、普通に住宅街のようなところの中にありますので、行くのも簡単。
人々の中に、古くから信仰が浸透している事がうかがえます。

さて、この後いよいよ熊野古道、山道へ行く事になるのですが、その前にお昼ご飯を調達!
熊野の名物をお昼の弁当として携えてハイキング気分で行くことになりました。

magokorosushi.JPG mehariya.JPG mehari_sanma_sushi.JPG

最初にお弁当調達に向かったのは写真左、田舎寿司・まごころ
街の中に立つ小さなお寿司屋さんで、おばあちゃん達が作ってくれているお寿司が並んでいます。
もちろん、看板娘もおばあちゃんですな。
寿司と言っても、にぎりではありません。巻き寿司とか押し寿司ですね。
ここで買ったのは、この地方の名物の一つ、さんま寿司
右端の写真、見ればどれか分かりますね。
さんまを使ったバッテラに、昆布がのってないって感じ?!
でもこれ、お酢が結構効いていて、Keikonはとても気に入りました。
まぁ、青魚とお酢が苦手な人は、やめておいたほうがいいです。
もともと、やはり家庭料理なんだと思いますが、スーパーなんかでも手に入るくらい、この辺りではメジャーらしい。
しかも、かなり酢が効いているのが特徴みたいで、もちろん家庭によって効き方は違うみたいです。
余談ですが、日本で一番酢の消費量が多いのは和歌山県なんだそうです。

田舎寿司 『まごころ』
住所分かりませんが、地図見つけました。→コチラ
TEL : 0735-23-9129

次に向かったのが写真真ん中、総本家めはりやです。
こちらで買ったのは、コレも熊野名物である、めはり寿司
しかしこれ、名前に騙されてはいけません。決して寿司ではない!→むしろ握り飯。
もともと山仕事なんかに行く人が携帯していたもので、目を見張らんばかりに大きく口を開いて食べることから、
「目を見張る」→「目張り」→「めはり寿司」と呼ばれるようになったそうです。
本当はもっと大きいらしいですが、この店ではこぶし大ほどの大きさ。
右端の写真で、4つ物体が並んでいる分。これです。
柔らかめに握ったご飯に高菜漬けをまいたものなので、決して酸っぱくはありません。
ちなみに総本家めはりやさんは、約40年前に熊野で初めてめはり寿司を商品化したという老舗。
目の前で握ってくれるのは、やはり嬉しいものです。

総本家 『めはりや』
和歌山県新宮市緑ヶ丘1-1-39(地図はコチラ
TEL : 0735-21-1238


さあ!ではいよいよ、熊野古道へ!!!
ではなく、その前にまたちょっと寄り道しました。
最初に書いたように、後ろに山があるなら、前は海。
太平洋を一望できるということで、王子ヶ浜(おうじがはま)という海岸に立ち寄りました。

oujigahama1.JPG oujigahama2.JPG oujigahama3.JPG

多分、見慣れている人にとってみれば、なんてことない景色なんでしょうけど、
瀬戸内っ子のKeikonには、なかなか衝撃的なわけです。
ずーっと地平線が見えているって、圧巻です。
しかも、さすがに太平洋!波が高い。
ざっば~ん!って何度もやってくるのをみていると、ちょっと怖いくらいです。


というわけで、今度こそいよいよ熊野古道へ~!
。。。ですが、やたら長くなるので続きは弐の巻へ!!

投稿者 Keikon : 2007年04月13日 14:05

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