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2006年04月15日

うどんを打ってみた。

teuchiudon_top.jpg香川といえば讃岐うどん。美味しい店は数あれど、実は自分でうどんを打つこともできちゃいます。手打ちうどん、ですね!香川で作ってるんだから、これだって讃岐うどんじゃん!(笑)しか~し、侮るなかれ。自分で打っても、そこらの袋入りうどんなんかよりは、ずーっとこしのある、美味しいうどんができます。っていうか、昔はおばあちゃんやお母さんが家で作っていた家庭料理なんじゃないかな?そういや、中学生の時、手打ちうどんの調理実習あったし。。。



◆アバウトな材料 (1人前=大体1玉分です。)
・中力粉 100g。
・食塩水 42g~46g。

※食塩水について
昔から、手打ちうどんの塩加減といえば、『土三寒六常五杯(どさんかんろくじょうごはい)』と言いますね。
これは、塩1に対して、夏(土用の頃)は水5、冬(寒中)は6、春と秋は5、という意味になります。
が、現在この塩加減で作ると、とてもしょっぱいうどんになってしまうそうです。
これは、昔と比べて塩の精製度が格段に上がったから。
つまり、昔の塩は不純物が多く、その為これくらいの割合になった、ということですね~。

現在の塩であれば、あえて言うと『土九寒十五常十一』でしょうか。
つまり、塩と水の割合が夏は1:9、冬は1:15、春と夏は1:11です。
計算して量るのが面倒くさい~、と思うかもしれませんが、何のことはありません。
大さじなり、おちょこなりで、1杯ずつ量って食塩水をまず作ってしまって下さい。
そこから、必要な塩水の分量を取り出せばよいわけです~。

塩水の分量加減ですが、夏は少なめ、冬は多めとなります。
食塩水/小麦粉の割合が、夏は約42%、冬は46%くらいです。
これを計算すると、上のグラム数になります。
まぁでも、何回も作ってみて、自分の好きな塩水加減を見つけてみて下さい。


◆アバウトな作り方

teuchiudon_awase.jpg teuchiudon_fumimae.jpg1) 大き目のボールにふるった小麦粉を入れる。
そこへ、打ち水をするような要領で塩水を加える。
粉と水を両手ですくうように持ち上げては落とす、持ち上げては落とす、
という要領で生地がそぼろ状になるまで粉と食塩水をあわせる。【写真左の感じ】
指を熊手のように広げながら行うのがポイント。
粉、食塩水、そして空気が十分に混ざり合うようにします。
水気がなくなったら、一まとめにします。【写真右】耳たぶくらいの硬さが目安。


ちなみにこの作業、分量が少ない時はビニール袋に粉をいれ、同様に打ち水する感じで塩水を加えた後、
袋の口をしっかり閉めて袋の下を手でぽんぽんたたく、という方法もできます。
から揚げの粉をまぶす時みたいな感じですね。笑


teuchiudon_fumi.jpg teuchiudon_fumigo.jpg2) まとめた生地を厚手のビニール袋に入れ、踏みます。
ぐるぐる回りながらかかとでまんべんなく生地を踏みましょう。【写真左】
平たくなったら、生地を取り出し2回折ってまた袋にいれ踏みます。
足踏みから生地を再び折りたたむという作業を2~3回繰り返すと、
でこぼこだった生地が、【写真右】のようにすべすべになります。
あとは、別のビニール袋に団子状の生地を入れて冷蔵庫で休ませてやります。
夏は30分以上、春や秋は1時間以上、冬なら2時間以上を目安にして下さい。
別に一晩寝かせてやっても構わないです。


teuchiudon_nobashi1.jpg teuchiudon_nobashi2.jpg3) 台の上に寝かせた生地を取り出し、軽く麺棒で伸ばして厚さをそろえます。【写真左】
生地を麺棒に巻きつけ【写真右の感じ】、巻いたまま体重をかけて台の上を転がして巻き伸ばしていきます。
一旦麺棒から広げた生地を、今度は90度回転させて同じように巻き伸ばします。
巻き伸ばす時、最初は手を麺棒の中心くらいに置き、徐々に外へずらしていきましょう。
また巻き伸ばしの時、生地の裏表にしっかり打ち粉をしておきます。
これをしておかないと、後で生地を切る時にくっついてしまいます。
何度か巻き伸ばしを繰り返し、生地の厚さを3~4mmにしましょう。


teuchiudon_tatami.jpg teuchiudon_kiri.jpg4) 薄くなった生地を台の上に屏風たたみにします。【写真左】
包丁で3~4mmに切っていきます。
生地の折り線に直角になるように、そして刃を下にざくっとおろす感じです。【写真右】


teuchiudon_kiriowari.jpg teuchiudon_yude.jpg5) 切り終えた麺は両手でほぐし、麺についている打ち粉を払い落とします。【写真左】
できるだけ大きい鍋(たった1玉でも、家中にある一番大きな鍋がいい!)に
湯を沸騰させます。
そこへ、ほぐした麺をぱらぱらと落とすように入れていきます。(一度にいれない!)
強火で炊きつけ、麺が浮き上がってきたら箸で軽くかき混ぜます。
鍋の中でうどんが対流する状態がベスト!
ふきこぼれる時は、火力を調節しましょう。




teuchiudon_shime.jpg6) 8~12分くらいゆでると麺の外側が透き通った感じになります。
ここで一本試食!!できあがっていれば、一気にざるにあげます。
水でしめる場合は、麺が多少固くなるので、若干柔らかいかな~?くらいでオッケーです。
冷たい水で手早くもみ洗いして、ぬめりをとり、水気を切れば出来上がり!




◆アバウトなコメント
レシピなのに、ちょっと気合入れて写真多めです。(笑)あくまで手打ちうどんのレシピということで、だしなんかは今回は無しで。。。まぁ、だし汁についてはインスタントも売ってますし、自分で作ってもそれほど難しくないので、機会があればまたいつか。もちろん、おいしいしょうゆがあるなら、しょうゆうどんにしたって十分いけます!
今回は、最後、水で麺を洗ってしめているのですが、温かいかけうどんで食べたいなら、この洗った麺をもう一度軽く湯がいてやればいいわけです。そして、もう一つのオススメの食べ方は言わずもがな、釜揚げです!茹で上がった麺をそのまま水で締めずに頂く方法ですね。Keikonは自分で手打ちした時は、釜揚げで食べる方が多いです。
この手打ちうどん、食べて美味しい上にコストパフォーマンスが最高です!なんてったって、小麦粉と水と塩だけ!!しかも、実は前の日の晩にテレビでも見ながら生地を踏んで寝かせておけば、次の日、すぐに出来上がっちゃうという、意外と手間のかからない優れもの。これなら香川にいなくたって、美味しい手打ちうどんが食べられます!!是非ともお試しあれ~!

投稿者 Keikon : 2006年04月15日 00:36

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