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2006年04月09日
四国こんぴら歌舞伎大芝居を見に行きつつ。
桜の花が満開のこの時期、四国金毘羅の名物行事になっているのが香川県琴平町で行われる四国こんぴら歌舞伎大芝居ではないでしょうか。毎年、全国からこんぴら歌舞伎を見に来るお客さんでいっぱいになります。このこんぴら歌舞伎、Keikonは以前から一度観てみたいと思っていたのですが、今年初めて、当選したんです~!歌舞伎の鑑賞自体も初めて!ワクワクでした!!
こんぴら歌舞伎って、午前の部と午後の部があって、それぞれ演目が違うんですよね。
Keikonが行ったのは午後の部、ということで午後2時半開場、3時から開演という日程でした。
が、金毘羅さんのふもとに到着したのが1時前。
ちょっと早すぎ、、、ということで参道を少しだけ歩きました。
とはいえ、700段以上の階段を登って本殿までお参りに行く気はサラサラなく(笑)、下の方のお店を見てまわっていただけです。
ぶらぶらしながら入ったお店の一つがこちら、琴平土産としては結構有名な石松まんじゅうのお店、紀ノ国屋さんです。
まんじゅうとかせんべいを売っているのですが、面白いのは製造工程をすぐそばで見ることができるんですね~。
上の写真は石松まんじゅうを作っているところなんですけど、型に油を塗り、生地と餡を入れ、蓋をかぶせて焼き上げる、
その工程を見ているだけで、なんだか楽しくなってきちゃいます。
じーっと見ていると、もちろんまんじゅうのいい香りも漂ってくるわけで。。。
焼き立てを1個から売ってくれるので、もちろん買ってしまいました~。
これ、生地も餡も甘さ控えめで、すごく上品なお味。
焼き立てはもちろん温かく、皮の部分がちょっとカリッとした感じで美味しい!
こういうのを食べながら参道を歩くのが楽しいんですよね。
紀ノ国屋さん、調べてみたら楽天でお店を出していました。
こんぴらさんのおみやげ屋さん 紀ノ国屋
http://www.rakuten.co.jp/kinokuniya/
参道もあまり上まで登ると、降りてくるのが大変なので、結構すぐに引き返しました。
時間が早すぎると思いながらも、歌舞伎小屋の方に向かって歩いていく事にしました。
冒頭の写真のように、ちょうど桜は満開!
そんな中に歌舞伎の出演者の名前などが書かれたカラフルなのぼりがたくさん立っているんです。
左の写真のようなでっかい垂れ幕なんかもあって、気持ちも盛り上がってきます!
こちらが、国の重要文化財にもなっている旧金毘羅大芝居『金丸座』ですね。
結構長い間放置されていたそうなんですけど、大改修を行った結果、耐震構造にも問題ないレベルで江戸時代の内装に戻し、
中で歌舞伎の上演ができるようにしたんだそうです。
日本最古の芝居小屋として、今では地元の人をはじめ、多くの方に愛されています。
近代的な芝居小屋とは違い、かなり狭い作りが特徴の金丸座。
しかも花道や舞台の位置が席からかなり近い位置にあり、役者さんをとても近くから見ることができるのが、
このこんぴら歌舞伎の人気の理由の一つと言えます。
今回が22回目となる四国こんぴら歌舞伎大芝居。
毎年歌舞伎界でも相当有名な人たちがずらりと顔をそろえるのですが、今年も然り。
坂東三津五郎さんや市川海老蔵さんは、歌舞伎に関して全く素人のKeikonでも知ってます。
奉納酒っていうんでしょうか?
香川でも有名な酒蔵の酒がこうしてずらり~!
。。。いや、深い意味はないんです。
なんとなく嬉しくて撮影してみただけ。爆
2時半の開場にも関わらず1時過ぎくらいに金丸座の前についてしまったのですが、出店なんかもいっぱいあって、人だらけ!!
さらに10人くらい既に順番待ちで並んでいたんです。びっくり!!
こんぴら歌舞伎の客席ですが、3種類ほどランク分けされています。
一番いいのは1階の真ん中あたりを占める升席でしょうか。
ここは完全予約制になっているので、この席をとっていれば、別に並ぶ必要はありません。
Keikonが取っていたのは、2階の後舟というところ。
まぁ、一番安いところなのですが、2階席の一番後ろの部分で、ここは早いもの勝ちでいい席が埋まっていくわけです。
というわけで、早くについたということもあって、並んでおくことにしました。
結局2時半の開場直前には、長蛇の列になってたんですけどね。
いよいよ開場!早くから並んでいたおかげで、2階後舟の部分では一番乗り!!
ど真ん中に陣取っちゃいました~!
ただ、後ろといっても小屋自体がそれほど大きくないので、舞台はかなり近いんです。
場所が落ち着いてから周りを色々と観察してみると、なかなかすごいですねー!
天井の竹格子はブドウ棚と呼ぶそうです。
この上を裏方の人たちが歩き、芝居中いろいろな仕掛けで楽しませてくれるわけです。
天井からずらりと提灯がつるされているのですが、よく見るとそれぞれの提灯に模様が。
これは歌舞伎役者さんのそれぞれの家紋をかたどったものですね。
家紋の話が出たのでついでに屋号の話も。
歌舞伎の上演中に、横の方から掛け声が聞こえてきます。
最初は何をいってるのか分からなかったのですが、よく聞いていると屋号なんですよね。
せっかくなのでちょこっと調べてみたら、今回よく聞こえていたそれぞれの屋号が以下の通り。
『大和屋(やまとや)』…坂東三津五郎
『澤瀉屋(おもだかや)』…市川亀治郎
『成田屋(なりたや)』…市川海老蔵
他にも『いよっ!待ってました!』とかいう掛け声が入って、盛り上げてくれるんですねー。
で、いよいよ歌舞伎の上演が始まったわけです。
残念ながら上演中の撮影は禁止されていたので、表に掲げられていた絵だけ。。。
午後の部、第一話は『浮世柄比翼稲妻(うきよづかひよくのいなづま)』。
その中でも『浅草鳥越山三浪宅の場』と『吉原仲之町の場』という二幕です。
あらすじを書き始めると長くなるので、、、見つけちゃいました。ココです!
この演目、セリフは全て役者さんが話します。
どう言う事かというと、ちゃんと聞き取れる!すなわち、意味がよく分かるんです。
…いえ、歌舞伎などの古典芸能って、何を言っているのか分からない、というイメージがあったので。
Keikonとしては、それだけでも大感動だったわけです。笑
顔にアザがあるために、自分の容姿には自信を持てず、それでも山三を慕ってけなげに尽くす、下女のお国の姿が、なんとも感動的!
といいつつ、途中、観客の笑いをとることも忘れていません。
途中、美しい花魁に家主がご飯の炊き方を教える、という場面があったのですが、そこはやっぱり四国こんぴら歌舞伎大芝居!!
ご飯の炊き方に加えて、美味しいうどんの条件についての話もあったわけです。
こういうのを粋な計らいっていうんでしょうね~。
午後の部、第二話は『色彩間苅豆(いろもようちょっとかりまめ)』、通称『かさね』という演目です。
これは、ちょっとした怪談話ですね。
あらすじはまた、引用させてもらいました(爆)。コチラです。
これは、Keikonが持っていた歌舞伎のイメージに近いものでした。
役者さんが舞台で舞っている間、横で三味線や浄瑠璃の人がいて、あらすじは主に唄にのって聞こえてくるんです。
…正直に言うと、何を言っているのかいまいち聞き取れず。。。
事前にパンフレットで内容を予習しておいたので、あらすじはとりあえず分かった、という感じでしょうか。
しかし、そんな歌舞伎ど素人のKeikonが、何を言っているのか全然分からなくても十分に惹きこまれた、その最大の理由は、
なんと言っても役者さんたちのその動きと表現力にあります!!
力強さ、優雅さ、滑稽さ、などなど、頭の先から足の先まで全ての動きがその様子を表している、というんでしょうか。
言葉が分からなくても、体の動きだけで表現したいものが伝わってくるんですね。
中でも今回、歌舞伎初体験のKeikonが最も感動したのが女形の市川亀治郎さんの演技!!
女性よりも女性らしい、その仕草の一つ一つは、もう本当に感動物です!!
ある意味、艶っぽさを極めた究極のセクシー、と言う感じです。
いやもう、すっかり魅せられてしまったわけです。
まぁ、もともとミュージカルとか芝居とか好きだっていうのもあるのですが、歌舞伎がこんなに面白いとは正直思っていませんでした!
特にこの四国こんぴら歌舞伎大芝居の場合、恐らく他の芝居小屋に比べて、役者さんを間近で見られる分、臨場感と迫力も違ったのかもしれません。
毎年毎年、遠くからでも見に来たくなる人たちの気持ちがよく分かりました。
このチケット、なかなか取れないんです。特に土日は。
実は旅行会社が結構席を取ってしまってるようなので、直接自分で応募するよりは
エージェントに頼んだ方が確実に席を取る事ができるかもしれませんね。
これは本当に、また行きたいなあと思っちゃいました。
歌舞伎を見たことがない人でも、十分楽しめると思います!!
こんぴら歌舞伎のサイトがあったので、良かったらこちらも参考にしてみてください。
あと、ちょっと幸せな気分になれる、金刀比羅宮のオフィシャルサイトもあるのでこちらもどうぞ。
四国こんぴら歌舞伎大芝居
http://www.town.kotohira.kagawa.jp/kabuki/index.html
投稿者 Keikon : 2006年04月09日 23:47
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