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2006年01月30日
『カシコギ』を読んでみた。
やれやれ、ついに料理とは関係ない投稿を。。。Keikonは本を読むのが結構好きで、読んだ感想を書いてみるのも悪くないかなぁと。こうなるともう、開き直りですね、はい。(爆) あ、かろうじてアジアつながりで。(笑)
さて、今回読んだのは、2000年から2001年にかけて韓国で大ベストセラーとなった小説、『カシコギ』です。もちろん邦訳されたものです。本を読んでこんなにも涙したのは久しぶりでしたが…
10歳の少年タウムは白血病を患っていた。
その父チョンは息子の治療費を捻出するため八方手を尽くし、
絶望視されていた脊髄のドナーが奇跡的に見つかる。
長い間非情な苦しみの渕を歩き続けてきた少年に、ついに希望の光が差し始めた頃、
一方で忍び寄る暗い影は、もうそこまでせまっていた。。。
父は息子を愛し、息子は父を愛していた。
その愛は無限に広く、そして絆は無限に深い。
しかし、その広さと深さゆえに、父は“決断”しなければならなかった。
最期の最期まで息子の為に祈る父親の姿に、涙を止めることが出来ませんでした。
“命”を題材として扱っているだけに、この本の中にはハッとさせられる言葉がたくさん出てきます。
特に印象に残った言葉の一つがこちら。
『あなたが虚しく過ごしたきょうという日は
昨日死んでいったものが
あれほど生きたいと願ったあした』
人間だから、虚しい気持ちにさいなまれる事もあります。
しかし、別のところでは、その“きょう”という時間が、どれほど渇望されていた時間だったか。
自分が平穏無事に生きている事がどれほど幸せな事か。
私達は考える必要があると思います。
多くの方に読んでもらいたい、名作の一つだと思います。
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ちなみに上部の本のイメージをクリックしてもAmazonにとんでいきます。
『カシコギ』
著者:趙昌仁(チョ・チャンイン)
訳者:金淳鎬(キム・スンホ)
サンマーク出版
投稿者 Keikon : 2006年01月30日 15:54
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